シーラカンスさんは言いました。
「あなたがた、進化だ進歩だとか言って急いでどんどん変化してますがその先には何があるのですか。
すべてのものは生から死への流れを作る素材でしかないのです。進化は単なる速度にすぎません
慌てなくてもいいのですよ、この私ですらその流れの一部なのですから…
ゆっくりと終焉の時を迎えましょう。」
この時、シーラカンスさんは知らなかったのです。終わった後にはまた始まるということを…
いやーとりあえず無事完成してよかったです。進化終焉シーラカンス。
テーマは一貫してエターナルリズムです。
なんかシーラカンスとかメタセコイアとかホオノキとか、昔の姿のままのもの(生物)を見てると
他のものや文明を持った人間が忙しなく何かに向かっているような気がしなくもない。
人間も動物も植物も微生物も鉱物も星も、そして宇宙もすべてが生から死への流れを作っているとしたら
進化というものも単に終わり(死)に向かって進んでいるだけに思えるのです。
そんな空想を形にしたらこうなりました。
人は進化の過程で大地を耕し、家畜を飼い、道具を使い、家に住み、そして火を使いました。
つまり文明を持ちました。
なのでこのお腹の「進化」という文字のデザインには文明という意味も込めました。
で、進化とは裏を返せば終わりに向かってるんだよ ってことで裏には「終」の文字をいれました。
デザインは森のフクロウをイメージしてます。なぜフクロウかというとそれは…
ついに世界(宇宙もしくはそれより大きいものも含む)が終わりを迎えたとき
ふくろうさん が ごくろうさん
て言うからです。
よく見るとフクロウのお腹にはタマゴがありますね。
この物語の世界はふくろうさんがごくろうさんと言ってとまっていた木から飛び立って完結するのですが
飛び立つ前にタマゴをひとつ産み落としていきます。
そのタマゴの中には「世界の元」が詰まっていてヒナが孵るかのようにまた新しい世界が始まるのです。
でも始まった世界は前の世界とは少し変わっていて…つまり少し進化していて結局は世界を包む世界も終わりに向かっているのです。そしてそれを包む世界も…
その流れの繰り返しが
Eternal Rhythm
なんですねー
最後のニス塗り作業中。
けっこう真剣…
ちなみにEternal Rhythmという言葉はドン・チェリーの曲からとってます。
やっぱりタニグチくん、おもしろい!今度蛙も見せてね〜〜